2019年6月15日(土)、フィンランドのオウル大学と大阪大学共催のシンポジウム「デジタルヘルスの活用で変えるケアの実践」に広報の岩﨑が参加し、在宅医療従事者の視点からお話させていただきました。
【演題】
Digital health care tools from the point of view of home medical care workers
デジタルヘルスの活用の実際と課題 ~在宅医療従事者の視点~
当日のプログラムはこちらをご参照ください。
デジタルヘルスシンポジウム
生産人口が減少する中で、IOTが我々の代わりにケアの分野でも活躍する時代になっていくと思われます。
当院の患者さんの中には、ひとり暮らしの高齢者で”コミュニケーションロボット”を使用されているお家があります。ロボットに話しかけると、離れて暮らす家族と会話ができる仕組みです。また、ドアに振動感知センサーが付いており、外出の履歴がわかります。
実際、家族からの呼びかけに長時間返答がなく外出歴もなかったため、家族が異変に気付いて訪問すると、お風呂場で滑って転倒し、頭部を打撲して意識を失っていたというケースがありました。家族からの要請で当院の医師が往診し、医療処置を施しました。ご本人は「ロボットに助けられた」とおっしゃっていました。