スタッフインタビュー ~薬剤師、メディカルコーディネーター 平賀 愛~

YOCの薬剤師、メディカルコーディネーターの平賀愛にインタビューしました。

Q. YOCに入職するまでの経歴を教えてください。
薬学部を卒業後、調剤薬局併設のドラッグストアへ入職。神経内科の門前薬局で、調剤をメインに行っていましたが、市販薬の販売や、ドラッグストアのスタッフとしての業務なども行っていました。そこに約10年在籍後、H29.4にYOCへ入職しました。

Q. なぜYOCで働こうと思ったのですか?
守上院長とは幼馴染で、往診クリニックを開業するという話を聞き、以前から在宅医療には興味があったので、面白そう!と思い、思い切って転職することに決めました。

Q. クリニックに薬剤師がいるのは全国的に珍しいと言われますが、YOCではどんなことをしていますか?
ドクターの処方設計のお手伝いや、処方入力補助、薬剤の在庫管理、訪問薬剤指導といった薬剤師としての仕事と、メディカルコーディネーターをしています。

Q. 訪問薬剤師として心掛けていることは何ですか?
訪問薬剤師として患者さんのお宅へ訪問し、服薬指導を行うのですが、ドクターの往診の時間は限られているため、往診時に聞きそびれてしまった事などを、できるだけ時間をかけて丁寧に聴くようにしています。
月2回以上訪問するので、患者さんとの信頼関係が築きやすく、外来調剤では聞けないような詳しい生活環境も把握でき、患者さんの服薬管理に役立ちます。
自宅まで行くことで残薬をしっかり調べられるため、次回の処方日数などを調整し、無駄な処方を無くすことで患者さんの負担を減らせるようにも心掛けています。

Q. 印象的な患者さんエピソードを教えてください。
救急車への頻回コール(週1回以上)、薬局ともトラブルが多く訪問薬剤を受けてもらえなかった患者さんです。訪問薬剤でYOCが介入する事となり、初回の服薬指導にじっくりと時間をかけました。その後週1~2回のペースで訪問し、半年で救急要請はほぼなくなり、YOCへの頻回コールもほぼなくなりました。現在は週1回ほどの訪問で落ち着いています。
薬局にいた頃は、患者さんとの関わり方はどちらかというと受け身的でしたが、今はより積極的に自分から医療を提供できていると感じる事ができ、そこにとてもやり甲斐を感じています。

Q. メディカルコーディネーターと訪問薬剤師を兼任することのメリットは?
ドクターの診療に同行することで、ドクターに直接処方提案や薬剤変更の提案がしやすいですし、ドクターの処方意図も理解しやすいので、同行することにはとても意味を感じます。これは単なる薬局の薬剤師ではできなかったことです。
また、YOCには色んな科のドクターがいるので、それぞれのドクターの処方の仕方、アプローチの仕方を直接見ることが出来、薬剤師としての知識を深める事ができています。

Q. 将来の夢は何ですか?
診療所の薬剤師として働いていることで、医療機関が求めている訪問薬剤と薬局が行っている訪問薬剤には少しズレを感じており、将来このズレが限りなく少ない薬局を作り、患者さんにより良い在宅療養生活を送っていただくお手伝いができればと思っています。